競合サイトのSEO分析:勝てる領域の見つけ方
上位表示されている競合ページの構成を分析し、自社が入り込める余地(コンテンツギャップ)を見つける手順をまとめます。
狙っているキーワードで検索すると、すでに情報量の多い競合ページが上位を占めている——多くの担当者がここで手を止めてしまいます。しかし上位に表示されているページがすべての読者ニーズを満たしているとは限りません。検索結果を1件ずつ読み比べると、どのページも触れていない疑問や、対象読者が違うだけで需要は残っている切り口が見つかることがあります。競合分析の目的は競合をそのまま真似ることではなく、上位ページの共通点と抜け漏れを整理して、自社が勝てる領域を見極めることです。
競合SEO分析は「対象キーワードで実際に競合するページを選ぶ→上位ページの構成を横並びで分析する→どのページにもない要素(コンテンツギャップ)を洗い出す→自社が対応できる領域かを判断する」という順で進めます。検索順位は検索意図・ページの専門性・サイト全体の評価など複数の要因で決まるため※1、構成をまねるだけでは同じ順位を再現できるとは限らないという前提を持つことが重要です。
前提 — 「競合」をどう定義するか
最初に決めておきたいのは、分析対象とする競合の定義です。自社が想定する同業他社ではなく、実際に狙っているキーワードで検索したときに上位表示されているページを競合として扱います。業種が違っても同じキーワードで上位に出てくるページは、検索意図に関しては直接の競合です。逆に、同業であっても狙っているキーワードで上位に出てこないサイトは、この分析の対象からは外して構いません。
分析に使うのは検索結果ページそのものと、自社にすでにSearch Consoleのデータがある場合はその実績です。Search Consoleは自社サイトがどのクエリでどれくらい表示・クリックされているかを確認できる無料ツールで、すでに部分的に上位表示できているキーワードの周辺を狙う際の判断材料になります※3。
手順 — 上位ページの構成分析からコンテンツギャップの発見まで
①対象キーワードで上位5〜10件のページを開く
狙っているキーワードで検索し、上位に表示されるページを開いて一覧にします。広告枠や自社の既存ページは除き、純粋な競合ページだけを対象にします。
②見出し構成と扱っているトピックを横並びで書き出す
各ページのH2・H3見出しを一覧表にまとめます。表計算ソフトに「ページ名」を列、「見出し内容」を行にして並べると、どのトピックが複数ページで共通して扱われているかが一目でわかります。
③どのページにもない要素(コンテンツギャップ)を探す
横並びにした表を見て、共通して抜けているトピック、古い情報のまま更新されていない箇所、専門的すぎて初心者向けの説明がない箇所などを探します。これがコンテンツギャップの候補です。
④自社が対応できる領域かを判断する
見つけたギャップのすべてに手を出す必要はありません。自社に実際の知見やデータがあるか、読者に価値を提供できる裏付けがあるかを確認し、対応できる領域だけを次の記事テーマとして採用します。
具体例 — 見出し比較表のつくり方
キーワード:オフィス 観葉植物 選び方
競合A:種類の紹介/耐陰性のある品種/価格帯
競合B:種類の紹介/設置場所別のおすすめ/お手入れ頻度
競合C:種類の紹介/耐陰性のある品種/レンタルと購入の比較
共通トピック:種類の紹介
抜けている可能性:オフィスの空調環境(乾燥・エアコン風)に応じた選び方
→ 自社に空調環境ごとの実例データがあれば、ここがギャップになりうる
確認 — ギャップが「勝てる領域」かどうかの見極め
ギャップの候補が見つかったら、そのテーマについて自社が一次情報(実際の運用実績、検証データ、事例)を出せるかを確認します。一次情報を伴わない一般論のギャップ埋めは、結局は競合ページと似た内容になりやすく、差別化にはつながりにくいためです。あわせて、そのギャップが読者にとって本当に知りたい情報かどうかも、検索結果の関連質問欄やサジェストで裏付けを取ります。
つまずきやすい点 — 構成をまねただけでは順位は再現できない
もっとも陥りやすい誤解は、上位ページの見出し構成をそのまま自社ページに移植すれば同じ順位になるという考え方です。Googleは検索結果の順位付けに数百の要因を用いていると説明しており、ページ内の構成はその一部にすぎません※1。サイト全体の専門性や読者に対する実績、外部からの評価なども関わるため、見出しを似せるだけでは上位表示は保証されません。ただし、上位ページに共通する構成は「その検索意図に答えるために最低限必要な要素」を示している場合が多く、抜け漏れがないかの確認材料としては十分に有効です。一方で、コンテンツを大量に作ることだけを目的にした構成のコピーは、Googleが定めるガイドラインが避けるよう求めている行為にも近づくため注意が必要です※2。
次の一歩
コンテンツギャップが見つかったら、それを実際の記事構成に落とし込みます。検索意図に応える記事構成の作り方で、見出し設計から本文の要素までの手順をまとめています。また、競合分析はキーワードリサーチの結果があってはじめて対象を絞り込めるため、先にキーワードリサーチの手順でテーマ候補を用意しておくと効率的です。分析にかける工数は、予算とチャネルの優先順位づけのなかで他の施策と比較しながら配分を決めてください。
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